過去×現在×未来 ENJOY CROSS CUB! 第5回 道を選ばず走れるか?!
過去×現在×未来 ENJOY CROSS CUB!
第5回 道を選ばず走れるか?!
キャンプ道具を積んで林道ツーリングもしたい!カスタムしていく上でそんなコンセプトもクロスカブに盛り込んでいる。そこでダート走行も含めたツーリングで、走破性を探ってみた。
オンロードの走行性に不満はない。これなら市街地だけじゃなく、ショートツーリングも十分に楽しめる。装着しているロードタイヤも軽快性と不足のないグリップ性を実現していて、ブレーキ性能にも過不足はない
小さいボディながらもポジションにはゆとりがあって、シートも肉厚で快適な座り心地。前後サスペンションの作動性もいいので、意外なほど疲労は少ない。ツーリング性はけっこう高いことを実感した
蔵屋敷が建ち並ぶ古い町並みの中を快走する。狭い路地が多い街でも、取り回しが軽くて小回りが効くクロスカブなら、どこにでも躊躇なく入り込むことができる。だから旅がもっと面白くなる
ヘビーデューティーになっているとはいえ、普遍性のあるスーパーカブがベースになっているだけに、旅の風景に違和感なく溶け込んでくれる。明治時代の洋館ともバッチリ似合う
フラットダートでの走行には、ノーマルタイヤでも問題はなかった。ジャンプするなどのモトクロス的な走りをしなければ、車体剛性も十分。わざとホイールスピンさせるといった遊びもできる
オフタイヤへの交換で走破性はアップしそう
ハンターカブは草地やダートを走ることを前提にしていた。しかしクロスカブはあくまでも日常性を考慮したレジャーモデルだ。そのためタイヤは、オンロード用のものが装着してある。さまざまなツーリングに対応させるためにはオフロードタイヤへの換装は必要になるが、その前にまずは、クロスカブのダート走破性を確認に行ってみた。
向かったのは栃木県。ダート道がある渡良瀬遊水地から栃木市をめぐる約250㎞の走行だ。下道を延延走ることになったが、シートが肉厚なのでさほど疲れない。オンロードを走行しているかぎり乗り心地は快適だ。そしていよいよダート。遊水地内のダート道は、比較的土がしまったフラットダート。前日の雨で所どころ水溜りができていたが、タイヤを滑らせることなく安定して走行してくれた。発進時に勢いよくアクセルを開けるとリアタイヤはホイールスピンするが、それもまたエンデューロ的で楽しい。ただし、ぬかるんだ所ではタイヤは簡単に滑り出してしまう。直進時でもまっすぐに走ってくれない。やはりブロックタイヤへの交換は必要だ。
街中を走って感じたのは、とにかく小回りが利くのがいい。路地に入り込むのも躊躇しないし、すぐに止められる。これだけ取り回しがラクで高い快適性があれば、ツーリングを楽しむにも最適。荒れたダートを走ることを考えると、サスストロークを大きくしてやる必要はありそうだが、デュアルパーパスモデルとしての資質は高いから、ツーリング仕様にカスタムするのが楽しみだ。
第5回 道を選ばず走れるか?!
キャンプ道具を積んで林道ツーリングもしたい!カスタムしていく上でそんなコンセプトもクロスカブに盛り込んでいる。そこでダート走行も含めたツーリングで、走破性を探ってみた。
オンロードの走行性に不満はない。これなら市街地だけじゃなく、ショートツーリングも十分に楽しめる。装着しているロードタイヤも軽快性と不足のないグリップ性を実現していて、ブレーキ性能にも過不足はない
小さいボディながらもポジションにはゆとりがあって、シートも肉厚で快適な座り心地。前後サスペンションの作動性もいいので、意外なほど疲労は少ない。ツーリング性はけっこう高いことを実感した
蔵屋敷が建ち並ぶ古い町並みの中を快走する。狭い路地が多い街でも、取り回しが軽くて小回りが効くクロスカブなら、どこにでも躊躇なく入り込むことができる。だから旅がもっと面白くなる
ヘビーデューティーになっているとはいえ、普遍性のあるスーパーカブがベースになっているだけに、旅の風景に違和感なく溶け込んでくれる。明治時代の洋館ともバッチリ似合う
フラットダートでの走行には、ノーマルタイヤでも問題はなかった。ジャンプするなどのモトクロス的な走りをしなければ、車体剛性も十分。わざとホイールスピンさせるといった遊びもできる
オフタイヤへの交換で走破性はアップしそう
ハンターカブは草地やダートを走ることを前提にしていた。しかしクロスカブはあくまでも日常性を考慮したレジャーモデルだ。そのためタイヤは、オンロード用のものが装着してある。さまざまなツーリングに対応させるためにはオフロードタイヤへの換装は必要になるが、その前にまずは、クロスカブのダート走破性を確認に行ってみた。
向かったのは栃木県。ダート道がある渡良瀬遊水地から栃木市をめぐる約250㎞の走行だ。下道を延延走ることになったが、シートが肉厚なのでさほど疲れない。オンロードを走行しているかぎり乗り心地は快適だ。そしていよいよダート。遊水地内のダート道は、比較的土がしまったフラットダート。前日の雨で所どころ水溜りができていたが、タイヤを滑らせることなく安定して走行してくれた。発進時に勢いよくアクセルを開けるとリアタイヤはホイールスピンするが、それもまたエンデューロ的で楽しい。ただし、ぬかるんだ所ではタイヤは簡単に滑り出してしまう。直進時でもまっすぐに走ってくれない。やはりブロックタイヤへの交換は必要だ。
街中を走って感じたのは、とにかく小回りが利くのがいい。路地に入り込むのも躊躇しないし、すぐに止められる。これだけ取り回しがラクで高い快適性があれば、ツーリングを楽しむにも最適。荒れたダートを走ることを考えると、サスストロークを大きくしてやる必要はありそうだが、デュアルパーパスモデルとしての資質は高いから、ツーリング仕様にカスタムするのが楽しみだ。