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キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」

時代はインジェクションに移りゆく昨今だが、4ミニ業界はまだまだキャブが全盛! パワーアップカスタムの要であるキャブを種類毎に解説していきます! 前回のPCφ20に続いて、今回は人気のVMφ26だ!


キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
取材協力:あかおぎMCPS 茨城県猿島郡境町422-1
☎0280-87-0216 http://www.akaogi.jp


PCφ20の上を目指せるのがVMφ26!

VMキャブレターは元は2ストロークマシン用のキャブレターとして使用されていました。それを4ストロークにも使えるように中身を組み変えてリリースされている物が、現在多くのユーザーが使用しているもの。PCφ20では他のサイズのジェットニードルが発売されていないためにセッティングの幅が制限されてしまいますが、VMφ26であればその点も大丈夫。それだけセッティングの幅が広がるのがVM。もちろんスロットルバルブの径はφ26あるため排気量が小さいと下でガボ付くこともあります。適合排気量として88cc~108cc辺りに有効。使用しているユーザーからは「良くも悪くもそれなりに走ってしまうキャブ」という言葉をよく耳にしますが、これはカッチリとしたセッティングが出し難い代わりに、ある程度セッティングが外れていても走ってしまうという表現。突き出たハイパワーは持たないが、100cc程度の町乗りには優秀ですヨ!

REAR                     FRONT
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」 キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
LEFT                     RIGHT
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」 キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」


キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
(上から)トップキャップ、ジェットニードルセット、スロットルバルブスプリング、スロットルバルブ、エアスクリュー、アイドリングスクリュー、フロートピン、フロート、フロートバルブ、ジェットニードルホルダー、スロージェット、メインジェット、フロートチャンバー、ドレンボルト

キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
武川製のVMφ26はスロットルホルダーが太いので濃いめのセッティングになっています。つまりジェットニードルの径も太い。キタコ製と武川製のスロットルホルダーやジェットニードルと組み合わせることで、新たなセッティングを作ることも可能になりますね。

あかおぎ鈴木さん
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キタコ製のVMφ26であればセッティングは#160番台のメインジェットで納まるハズ。それでもセッティングが出ないのであれば武川製のVMφ26に変えるのも一つの手です。なお、現在付いているVMがキタコ製か武川製か分からない場合には、メインジェットが何番が入っているかを確認すれば見分けられるでしょう。



メインジェットの交換が容易!!
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
VMφ26はフロートチャンバーの下側に大きなドレンボルトが付いており、簡単にメインジェットへのアクセスが可能に。そのつどフロートチャンバーを外す手間がありません。なお武川製の磁石付きのドレンボルトに変更すれば、タンクから降りてきた微細な鉄粉などをキャッチしてくれます!これはVMユーザーであれば付けない手はありませんね!
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
SP武川 キャブレタードレンボルト(マグネット付)
¥2,000(税抜)


インシュレーターはキジマ製がオススメ
インシュレーターはエンジンからの振動に耐えられるようにゴム系の素材で出来ています。しかしゴム系は年月が経つとエンジンの熱でどうしても劣化してしまいます。そこであかおぎ鈴木さんがオススメするのがキジマ製インシュレーター。「ゴムの質が良いので長持ちします」とのこと。インシュレーターに小さな亀裂でも入るとそこから二次エアを吸ってしまい、セッティングも狂いますからね!
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キジマ ラバーインシュレーター MIKUNI VMφ26用
¥3,000(税抜)


コックにも気を使いたい!!
VMφ26などの大きなキャブを入れる場合はコックと干渉する可能性も考えなければなりません。マシンの仕様や個体差にもよりますが、モンキー系ではノーマルのガソリンが下向きに吐出されるコックでは干渉する可能性が高く…。そんな時こそ横出しのコックに変えるのです!
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」

キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
コックにも色々と種類があり、社外各社のコックを比べると、吐出部の径が違うことが分かるハズ。どのメーカーがどうなのかは、あかおぎMCPSに行って鈴木さんに聞いてみるのが良いかもしれないぞ!

4L                     5L
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」


キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キタコ右出し コックAssy コックタイプ2
¥1,800(税抜)

キャブレター大解剖「Par t2 VMφ26 編」
キタコ 左出し フュエルコック Assyタイプ3
¥1,800(税抜)

4Lモンキーに5Lのコックを使うには!
あかおぎさんで仕入れたコックネタをもう一つ。
モンキーの4Lと5Lではコックの内径が違うため互換性がありませんが、4Lタンクに5Lのコックを使いたい場合はB.Pヤマト製のフューエルコック変換アダプターを使用することで、市販の5L用コックも使用可能になります。



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この記事へのコメント
何年も前の記事にコメント、申し訳刈りません
キタコのVM26でメインジェットが出荷状態で濃い目の設定の#150なので
#160だと濃くてセッティングが出ないと思います、武川だとそんな物かもしれませんが。
うちの車両110㏄でキタコVM26にてMJ#130 SJ#15.0 ニードル2段目
上記で普通に走ることができますよ
Posted by とおりすがり at 2023年08月02日 16:15
何年も前の記事にコメント、申し訳ありません
キタコのVM26でメインジェットが出荷状態で濃い目の設定の#150なので
#160だと濃くてセッティングが出ないと思います、武川だとそんな物かもしれませんが、それとも#150で本当に普通に走るなら問題ありません
うちの車両110㏄でキタコVM26にてMJ#130 SJ#15.0 ニードル2段目
上記で普通に走ることができますよ、
さすがにMJ#150だと無理でした。
Posted by とおりすがり at 2023年08月02日 16:19
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