キャブレター大解剖「Par t3 TM-MJN & YD-MJN 編」
時代はインジェクションに移りゆく昨今だが、4ミニ業界はまだまだキャブが全盛! パワーアップカスタムの要であるキャブを種類毎に解説していきます! 今回はヨシムラ製TM-MJNとYD-MJN!
様々なレースで得たノウハウをフィードバック
ヨシムラ製キャブレターで特筆する部分と言えば、なんと言っても他のキャブにはない独自のMJNシステム。MJNはマルチプルジェットノズルの略称。従来のジェットノズルの代わりに中空のパイプ(MJN)が使われており、側面には微小な穴が開けられているのが最大の特徴。MJNによって適正な濃度の混合気の生成と良好な燃料状態を得ることができ、ヨシムラがレースシーンで求めた理想的な霧化特性が得られる唯一無二の構造が取り入れられているのです。
長年リリースされてきたTMシリーズに代わり、昨今の4ミニシーンで人気となっているのがYD-MJN。YDは横型エンジンの性能を追い求めて辿り着いた、一つの究極形態と言っても過言ではありません。ボディ本体を前傾状態でエンジンに取り付け可能なダウンドラフトタイプにすることによって吸気管長が短くなり、吸気効率が飛躍的に向上。本誌読者に最も多い『横型エンジン車』に組み込むためにベストな形状となっている。
REAR FRONT
LEFT RIGHT
(上から)トップキャップ、スロットルバルブ、スロットルバルブスプリング、MJN、エアスクリュー、アイドリングスクリュー、フロートピン、フロート、フロートバルブ、メインジェット、スロージェット、フロートチャンバー
ジェットノズルの穴から吐出するガソリンを気化しやすい霧状にできるのがMJN。更にスロットルバルブの開閉に伴い、穴の数でガソリンの量をコントロールする。穴の大きさや間隔が違うMJNに組み変えることでスロットル開度毎の補正も容易
MJNは穴の向きが重要になるのでスロットルバルブの中に納まる位置が決まっています。分解した後は正規の位置にしっかり入っているかを要確認!
YD-MJNφ28
ヨシムラの歴史の中でも初めてとなるオリジナルキャブレターがこのYD-MJNキャブレター。ダウンドラフト形状なので高回転域のパワーとアクセルレスポンスの向上が約束される
TM-MJN
TM-MJNのスロットルバルブはフラットタイプ。PCやVMでは丸い筒だが、薄い板のような形をしています。その分、レスポンスが上がる
YD-MJN
YD-MJNのスロットルバルブは半月状。丸い筒の形状とフラットタイプの両方をミックスさせた形状で、両方の利点を上手く融合させた形だ。
ジェットによるスロットル開度の影響
MJNの影響下に関してのグラフがこちら。ちなみにダウンドラフトタイプのYDMJNではエンジンまでの距離がかなり短縮されているためにガソリンを霧化させる時間も短くなるが、その霧化特性をMJNで補っている。
(上から)トップキャップ、スロットルバルブ、MJN、スロットルバルブスプリング、ファンネル、エアスクリュー、アイドリングスクリュー、フロートピン、フロート、フロートバルブ、スロージェット、メインジェット、フロートチャンバー
様々なレースで得たノウハウをフィードバック
ヨシムラ製キャブレターで特筆する部分と言えば、なんと言っても他のキャブにはない独自のMJNシステム。MJNはマルチプルジェットノズルの略称。従来のジェットノズルの代わりに中空のパイプ(MJN)が使われており、側面には微小な穴が開けられているのが最大の特徴。MJNによって適正な濃度の混合気の生成と良好な燃料状態を得ることができ、ヨシムラがレースシーンで求めた理想的な霧化特性が得られる唯一無二の構造が取り入れられているのです。
長年リリースされてきたTMシリーズに代わり、昨今の4ミニシーンで人気となっているのがYD-MJN。YDは横型エンジンの性能を追い求めて辿り着いた、一つの究極形態と言っても過言ではありません。ボディ本体を前傾状態でエンジンに取り付け可能なダウンドラフトタイプにすることによって吸気管長が短くなり、吸気効率が飛躍的に向上。本誌読者に最も多い『横型エンジン車』に組み込むためにベストな形状となっている。
REAR FRONT
LEFT RIGHT
(上から)トップキャップ、スロットルバルブ、スロットルバルブスプリング、MJN、エアスクリュー、アイドリングスクリュー、フロートピン、フロート、フロートバルブ、メインジェット、スロージェット、フロートチャンバー
あかおぎ鈴木さん
MJNで薄くしたければモンキー用、濃くしたい人はAPE用を使うなどしてセッティングを出す方法もあります。より詳しく知りたい方やセッティングにお悩みの方はあかおぎMCPSに是非一度ご来店ください!
MJNで薄くしたければモンキー用、濃くしたい人はAPE用を使うなどしてセッティングを出す方法もあります。より詳しく知りたい方やセッティングにお悩みの方はあかおぎMCPSに是非一度ご来店ください!
ジェットノズルの穴から吐出するガソリンを気化しやすい霧状にできるのがMJN。更にスロットルバルブの開閉に伴い、穴の数でガソリンの量をコントロールする。穴の大きさや間隔が違うMJNに組み変えることでスロットル開度毎の補正も容易
MJNは穴の向きが重要になるのでスロットルバルブの中に納まる位置が決まっています。分解した後は正規の位置にしっかり入っているかを要確認!
YD-MJNφ28
ヨシムラの歴史の中でも初めてとなるオリジナルキャブレターがこのYD-MJNキャブレター。ダウンドラフト形状なので高回転域のパワーとアクセルレスポンスの向上が約束される
TM-MJN
TM-MJNのスロットルバルブはフラットタイプ。PCやVMでは丸い筒だが、薄い板のような形をしています。その分、レスポンスが上がる
YD-MJN
YD-MJNのスロットルバルブは半月状。丸い筒の形状とフラットタイプの両方をミックスさせた形状で、両方の利点を上手く融合させた形だ。
ジェットによるスロットル開度の影響
MJNの影響下に関してのグラフがこちら。ちなみにダウンドラフトタイプのYDMJNではエンジンまでの距離がかなり短縮されているためにガソリンを霧化させる時間も短くなるが、その霧化特性をMJNで補っている。
(上から)トップキャップ、スロットルバルブ、MJN、スロットルバルブスプリング、ファンネル、エアスクリュー、アイドリングスクリュー、フロートピン、フロート、フロートバルブ、スロージェット、メインジェット、フロートチャンバー