4ミニ大好きマガジン「モトモト」…たま～に熱帯魚

過去×現在×未来　ENJOY CROSS CUB!

第3回　ハンターカブCT90に乗ったゾ！
クロスカブにもっとアソビの要素を導入するに当たって、往年のハンターカブはどんなバイクだったのかを知ることは重要。そこで今回は、名車の誉れ高いCT90に試乗してみた。

HONDA HUNTER CUB
今回試乗させてもらったCT90 は神奈川県横浜市にあるHARA-FACTORY さんでレストアされた車両。同店はCT90 とトライアンフのビン テージバイクを中心にレストア・カスタム・販売などを行う頼れるプロショップなのです





中低速での粘り強さが街をキビキビ走らせる
　ハンターカブに付けられたＣＴは、サイクル・トレールの略だという。いまでいうところのトレッキングバイクとなるだろう。今回試乗したＣＴ90は、66年から68年にかけて生産されたK0型で、68年式の後期型だ。基本的なスタイリングは従来型のＣＴ２００を受け継いでいる。
　レッグシールドを廃し、代わりにアンダーガードを装備してブロックタイヤを履かせたことでオフロードバイクらしさを表現したハンターカブ。これらの装備だけでもレジャーバイクであることが理解できるが、ＣＴ90ではエンジンもパワーアップさせている。
　鮮やかな黄色にペイントされた68年型ＣＴ90は、昔のバイクらしく車高がちょっと高めだ。ポジションにはゆとりがあり、長めのシートの座り心地も悪くない。
　ＯＨＣとなった単気筒エンジンは始動性も良く、低回転から粘り強いトルクを発生。さらに回転を上げるほどにパワーが盛り上がってくる印象だ。アップマフラーから発するサウンドにも力強さがあり、走りを楽しくさせる。整備が行き届いているとはいえ、46年も前のエンジンとは思えないほどだ。さすがカブである。スタイリングも含めて、郊外へのツーリングに最適な性能は健在だ


ハンターカブといえばやはり、アンダーガードの装備。オフロード走行での飛び石などからエンジンを保護してくれる。車体剛性も上がってる？


フロントサスペンションは日常走行で快適な乗り心地を提供してくれるボトムリンクフォーク。作動性が良く細かいギャップをうまく吸収する



オフロード走行を安心して楽しむには、定番のセミアップマフラーは必須。現在のカブと比較すると、図太いサウンドを発する


空冷OHC 単気筒エンジンは、89cc の排気量から7ps の最高出力を発揮。低中速トルク型だが、高回転の伸びも十分にある


肉厚のソロシートは、現行カブと比較するとやや細長い形状だ。鞍型よりもスポーティな雰囲気が出ていて、なかなか魅力的


装備されるメーターは、マイル表示のスピードメーターだ。60 マイルまで目盛られているので、100km/h 弱ということになる


SHOP DATA

HARA-FACTORY
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎南5-20-22
営業時間11:00 〜20:00
TEL：045-949-3515
休日：水曜・第1、第3 木曜
http://www.harafactory.com